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SPECIAL INTERVIEW

朝倉 海

KAI ASAKURA

「頂点への覚悟」

夏の名古屋大会でRIZIN・Bellator二冠王者の堀口恭司を1ラウンドKOで沈め、秋の大阪大会でもバンダム級四天王・佐々木憂流迦の顎を粉砕し1ラウンドKO。令和の新時代に、RIZINの勢力図を一気に塗り替えてしまったのが、プリンス・オブ・アウトサイダー、朝倉海。バンダム級王者のベルトを懸けた12.31大晦日大会、そしてその先に見据えた世界一への“覚悟”に迫る。

記事・写真/山田剛(Neo Sports編集部)

朝倉海(あさくら・かい)。1993年10月31日、愛知県豊橋市生まれ。トライフォース赤坂所属。高校3年生の時に、兄・未来に連れられて禅道会豊橋道場へ入門し、本格的に格闘技を開始。2012年にDEEPの地方大会でデビューした後、兄と共に『THE OUTSIDER』に参戦。2014年の55-60kg級初代王者決定&ランキング制定トーナメントを制覇し、翌年からプロ契約選手としてリングに上がった。2017年の大晦日大会でRIZIN初参戦し、2ラウンドTKO勝ち。プロ総合格闘技15戦14勝1敗(RIZINは6戦無敗)。
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—— 『RIZIN.18』では堀口恭司選手を、『RIZIN.19』では佐々木憂流迦選手を1ラウンドKO。憂流迦選手は顎を2箇所骨折し、試合後には「今までのどのパンチより強力だった」とコメントしていました。朝倉海選手(以下、海選手)ご自身、とくに「進化した」といえる面は、どこにあるのでしょうか。
そうですね、パンチの殺傷能力もそうですが、試合の”決定力”でしょうか。今までは倒し切れなくて判定になっていた部分が多かったんですけど、今は仕留められる武器がたくさんありますね。武器というのは、経験もそうですが、試合までの練習の仕方だったり思考力だったり。自分自身、ものすごく成長しているのが実感できています。
—— 常に対戦相手を分析されている印象ですが、今回は当初予定されていた堀口選手が怪我のため、対戦相手がマネル・ケイプ選手へ変更となりました。最近とは違った試合までのプロセスになるかと思います。
いや、そこはまったく問題ないですね。むしろ、モチベーションをキープできるか、がポイントになるかと。あの堀口選手をもう一度叩くために練習してきたのに、明らかに格下ですからね…相手はゴチャゴチャ挑発してきていますけど。そりゃ、モチベーションも下がりますよね。でも、バンダム級王者のベルトを懸けたタイトルマッチというのは変わらないので、「チャンピオンになる」という大きな目標があれば、相手が誰であろうが本気でいきますよ。
—— 普段どの程度まで相手の分析を行うのでしょうか。堀口選手にKO勝ちした際は、右を放つ時に頭を左にずらして打つクセがある、と分析されていたようで、見事にそのタイミングを突いたクロスカウンターでダウンを奪いました。
そこは、詳しくは教えられません(笑)。でも、まず対戦相手の過去の試合はすべて観ます。どれだけ過去の試合でも、その人のクセはあって、必ず同じ攻撃パターンが見つかります。相手の弱点を攻めたほうが、効率はいいですからね。ですので、過去の試合から弱点を探して、試合ではそこを攻めていく。試合分析は兄弟揃ってやっていますよ。本当に分析は大事だと思いますね。
—— マネル・ケイプ選手とは『RIZIN.10』(2018.5.6)で対戦。当時は2:1の判定勝ちを収めていますが、「判定だとモヤモヤする。課題も見つかったので次は頑張る」とTwitterでコメントされていました。今回は何か対策を練られているのでしょうか。
対策うんぬんよりも、前回対戦の時よりも僕自身が、打撃や寝技などの技術面、精神面においても、何倍も成長していますので、あの頃とは全然違う展開になると思いますよ。もちろん、相手も成長しているでしょうから、お互いハイレベルな戦いが見せられるのかな、と。それでも、成長曲線でいえば僕のほうが上だと思うので、しっかりと力の差を見せたいですね。
—— 「FANTASY RIZIN」はファンが実際の対戦カードの勝敗を予想するゲームです。分析を得意とする海選手が、ご自身の試合以外で注目されている対戦カードはございますか。
やはり、扇久保選手と石渡選手の試合です。バンダム級タイトルの次期挑戦者決定戦ですから、僕が大晦日でベルトを獲れば、どちらかの勝者と来年、防衛戦になります。この階級でトップの選手たちなので、ハイレベルの戦いになると思います。
—— 「RIZIN×BELLATOR対抗戦」の“大将戦”となる兄・未来選手の試合はどう予測しますか。
間違いなく、面白い試合になるでしょう。そもそも、僕ら兄弟につまらない試合はないです。一瞬で終わらせる力を持っているので、ファンの皆さんには、試合に集中して見ていてほしいですね。兄貴も僕も、必ず盛り上げる試合を見せるので、お見逃しなく(笑)。
—— こういった試合や対戦相手の話をされている時、そして何よりリングの上では、すごく躍動感があり、格闘技を楽しんでいるように見えます。逆に、不安や恐怖など、負の感情が生まれることはありますか。
いやいや、あの兄貴の弟ですよ(笑)。格闘技の試合くらいじゃ「怖い」なんて思わないですよね。むしろ楽しんでいます。
—— なるほど、ですよね(汗)。では、格闘技以外でも「怖い」と思った場面は、今ままでなかったのでしょうか。
これまでの人生において、いろいろな修羅場もありましたし、僕はほかの人が経験できないことをしてきたと思います。でも、子供の頃は父親が怖かったですね(笑)。
—— 格闘技を始める前、小学生からお父さんにハードなトレーニングを課せられていて、「相当きつかった」とお聞きしました。
小学生の時に空手と相撲を習っていまして、そこで父親から強制的にトレーニングを課せられていましたね。正直、嫌々ながらやっていたんですけど、小学生の頃は父親が怖かったので、素直に聞くしかない、やるしかない。そこがスタートです。でも、空手も相撲もあまり好きじゃなくて辞めて、中学生ではバレーをしましたが、高校生の時にはバレーも辞めて、何もやっていませんでしたね。
—— では、その状況から、どのようなキッカケで格闘家の道を歩んだのでしょうか。
キッカケは、高校3年生の時、兄に無理やりさせられた“路上スパーリング”ですね。予告もなく、殺しに来てるんじゃないかって勢いで、殴られ、蹴られ…。「避けなきゃ、殺される」って思いながら、やっていました。でも、あの時期はまったくスポーツもやっていなくて、そんななか、自分でも驚くほど反応できたんです。周りの人も兄貴も「絶対、格闘技やったほうがいい」って。僕自身も「やれる」と感じた瞬間でした。そして、翌日には兄にジムへ連れて行かれましたね(笑)。その時はやりたいことや趣味もなくて、「夢中になれる何かをやりたい」と思っていたので、「じゃあ、格闘技をやってみよう」と。

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